ブレーカーが落ちた時にどこを見れば良いか
家でのんびり過ごしていたら、突然ブレーカーが落ちて真っ暗になってしまった、なんて経験は誰しもあると思います。分電盤のブレーカーを復旧すれば再び電気が使えるのですが、復旧したらまた落ちて「電子レンジ使わないで!」「ドライヤーを使うからじゃないの?」なんて言い合いをするご家庭もあるでしょう。そんな時に、少しだけブレーカーのことを知っていたら復旧が簡単になります。今回はブレーカーが落ちた時にどこを見れば良いかを説明したいと思います。
分電盤はどこにありますか?
まず分電盤が部屋のどこにあるか知っておきましょう。電気が落ちて真っ暗な部屋の中で探すのは大変です。玄関や廊下のクローゼットの中、洗面所などに設置されていることが多いので、事前に確認しておきます。分電盤には蓋がついているタイプとないタイプがあります。蓋つきの場合は、事前に開け方まで確認しておいてください。分電盤がある部屋に小型のペンライト置いておくと、真っ暗な中でも分電盤の確認が用意になります。真っ暗になっても以下に書く作業ができるかを確認してください。
3種類のブレーカースイッチ
代表的な分電盤で説明します。ブレーカーが落ちたら、どのスイッチがオフになっているか確認してください。
①左端の大きなスイッチがオフになっている場合
写真の①の大きなスイッチはアンペア・ブレーカーと呼ばれるスイッチで、メインブレーカーと呼ぶ人もいます。ここがオフになっているのは、電力会社と契約している以上の量の電気を使おうとしたからです。いわゆる電気の使い過ぎです。電気を大きく使う機器の代表は電子レンジ、ドライヤー、ホットプレートなどです。お母さんの料理中に、お風呂から上がった娘さんがドライヤーを使うなどの場面で起こりやすいですね。ブレーカーのスイッチをオンにして、これらの機器を同時に使わないようにしましょう。
②右端にたくさんある小さなスイッチがオフになっている場合
写真の②の小さなスイッチは安全ブレーカーと呼ばれるスイッチで、各スイッチに部屋の名前が書いてあります。リビングのスイッチがオフになっていたら、リビングでコンセントに繋がれている機器がショートしているか、その回路の電気を使い過ぎているということです。ブレーカーが落ちる直前につないだ機器が一番怪しいので、その機器を外して安全ブレーカーをオンにしてください。もし再び落ちるようでしたら他の機器が壊れている可能性があるので、一つずつコンセントから抜いて、安全ブレーカーをオンにする作業を繰り返して、壊れている機器を特定してください。
各スイッチには「リビング コンセント」「寝室 電灯」などと書かれていると思います。スイッチがオフになっている回路にトラブルが起こっているので、どの部屋の機器に問題が起こっているのかわかるようになっています。
③真ん中のスイッチがオフになっている場合
写真の③は漏電ブレーカーと呼ばれるスイッチで、漏電が起こるとオフになるスイッチです。ブレーカーが落ちる直前にコンセントにつないだ機器があるなら、まずそれを外してください。そして復旧するのですが、スイッチがオンとオフの中間に位置していると思います。大抵の場合はスイッチの横に「リセット」と書かれたボタンがあるので、それを押します。そしてスイッチをオフにしてからオンの位置に上げます。それでも再び漏電ブレーカーが落ちてしまったら、コンセントにつないでいる機器を一つずつ外して漏電ブレーカーを復旧する作業を繰り返します。
④どのスイッチもオフになっていないのに電気が来ない場合
マンションがある地域で停電していると思われます。マンションに電気が来ていないので、復旧を待ちましょう。
それでも復旧しなかったら
もし全部の機器を外しても漏電ブレーカーが復旧しなかったり、頻繁に漏電ブレーカーが落ちることが繰り返されると住戸内の電気配線内で漏電が起こっている可能性があります。火事などの事故につながる可能性があるので、すぐに管理会社に電話してください。
地震で停電になったら
2016年に内線規程が改正され、震度5以上の地震で電気を遮断する感震ブレーカーの設置が付加されました。感震ブレーカーがついている場合は、地震の揺れが終わったら、手順に従ってブレーカーを復旧させてください。また非難する際は、一番左のアンペアブレーカーをオフにしてから避難してください。電気が復旧した後に、断線したり壊れた電気機器に電気が流れ火事になった事例が多くあります。火災を防ぐために、アンペアブレーカーをオフにするのはとても重要です。
まとめ
復旧の仕方を知っていると、家族で暗い中をドタバタしなくて済みます。普段からブレーカーの場所を確認して、復旧の仕方を頭の片隅にでもおいておいてください。