閉じ込めはエレベーターが正常に機能している証拠

エレベータに乗っている時に地震が起こると、エレベータが停止します。場合によっては電気が消えて薄暗い非常電源になり、閉じ込められてしまいます。とても不安になると思いますが、エレベータに閉じ込められるのは、エレベータが故障したわけではなく正常に機能しているからなのです。

安全装置だらけの日本のエレベーター

エレベータにはさまざまな安全装置がついていて、少しでも異変に気付いたら止まるようになっています。それがちょっとした異変だったら、しばらくすると再び動き出して最寄りの階で扉が開きます。しかしエレベータが扉を開けてしまうと、乗っている人が怪我をする可能性があると判断すると、乗っている人を一旦閉じ込めるようになっています。閉じ込めが起こるとエレベーターの保守点検会社に連絡が行き、作業員がやって来て安全を確認するようになっています。閉じ込めは、乗っている人の安全を守るための措置なのです。

安全装置の例
・扉の開閉に邪魔になるものがないか
・上昇、下降のスピードは適切か
・かごが正しい位置に停止しているか
・最上階と最下階で、上がりすぎや下がりすぎがないか
・モーターに通常より多くの負荷がかかっていないか

などなどメーカーや機種にもよりますが、多くの安全装置がついていて異常を検知すればすぐにエレベーターを止めるようになっています。海外に比べても、やや過剰なくらいに安全装置が搭載されているのが日本のエレベーターの特徴です。

もし閉じ込められたら

もしエレベータに乗っていて閉じ込められたら、「非常」と書いているボタンを押してください。オペレーターが話しかけてくるので、落ち着いて状況を説明してください。しばらくすると保守点検会社の人がやってきて、扉を開けてくれます。保守点検会社からマンションまでの距離や、道路の込み具合などによって到着時間は違いますが、だいたい20分から30分ぐらいでやってきます。心細いかもしれませんが、そのまま待っていてください。

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天井からは脱出できない

映画ではエレベータの天井からカゴの外に出たりしていますが、実際には天井に出入り口や点検口はないので、天井をつついたりしないでください。かごの外に脱出できるような造りになっていると、エレベーターシャフトに転落する人が出てくるので、かごから外には出られないようにできています。それに脱出口をつけようにも、エレベーターの天井には数々の機械が設置されているので、人が通れるようなスペースがないのが現状です。

※映画「スパイダーマン ホームカミング」より

無理に外に出ようとするとエレベータの故障の原因になり、外に出られるのが遅くなってしまうことがあります。ですから非常ボタンを押してオペレータと話をしたら、あとはじっと待っていてください。

ロープが切れてもエレベーターは落ちない

ロープが切れたりして、エレベータが落ちるんじゃないかと不安になる人もいると思いますが、日本のエレベータは安全装置が多数設置されていて、メインの吊り下げロープが切れてもカゴが落下することはありません。

※映画「スピード」より

2011年7月26日、東京の地下鉄平和台駅でエレベーターのメインロープ3本が切れる事故が発生しました。通常より速い速度でエレベーターが下降したため非常停止装置が働いて止まりました。乗っていた女性が尻餅をつき、その際に肘を強く打ったために全治2週間と診断されました。エレベーターのロープが稼働中に切れるというのは、絶対にあってはならないトラブルです。しかしロープが切れても安全装置が働いて、最下階まで一気に落ちることはないのです。

ちなみにアメリカのエレベーター技師に聞いたところのよると、アメリカのエレベーターにはこのような安全装置がついていないことが多いそうで、映画「スピード」のように、エレベーターの掛け金を爆破すればエレベーターが一気に落ちていくことはあり得るそうです。

まとめ

エレベータに閉じ込められるのはエレベータの異常ではなく、乗っている人を守るためだと覚えておいてください。非常ボタンを押して状況を説明し、後は保守点検会社の人が来るのをじっと待って下さい。絶対にエレベーターをこじ開けて外に出ようとはしないでください。破損の原因になり、救助が遅れることがありますし、万が一脱出できたとしても、外に出る方が危ない場合もあります。不安になるかもしれませんが必ず救助が来ますので、待つようにしてください。

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