下枠を入れるかどうかで全然違う! /フローリングの張り替えの話

部屋のリフォームでフローリングを張り替える時に、建具の下枠(しもわく・したわく)があるタイプとないタイプがあります。この下枠を入れるか入れないかで見た目が変わるのはもちろん、工事の精度や品質が変わることもあるのです。今回はフローリングと下枠の話を書いてみたいと思います。

下枠とはなにか

床と床の見切り材が下枠です。以下の写真の赤丸で囲んだ部分になります。多くの場合、建具の下についていますし、皆さんのご家庭の建具の下にもついていると思います。この下枠を入れるか入れないかで、フローリングの貼り方はかなり変わってくるのです。

下枠がある間取りのフローリング張り替え

以下の図は下枠があるマンションの間取りで、リビング・ダイニング・キッチン(LDK)、廊下、洋室のフローリングを張り替えるとします。

この間取りでは、LDKと廊下の間に下枠があるのでLDKのフローリングは窓から下枠まで貼ることになります。

しかし下枠がないと、フローリングは窓から玄関まで途切れることなく貼ることになります。かなり長い距離を貼ることになりますね。

下枠のあるなしで変わるフローリングの距離

このようにフローリングを貼る距離が変わると、フローリングに大きな影響が出てきます。現在のフローリングは複合フローリングなので、湿度変化による膨張や収縮は小さくなっています。しかしあまりに長い距離を貼ると1枚1枚の膨張や収縮が重なり、大きな変化をもたらします。特に梅雨時になると湿度でフローリングが膨張し、フローリングが盛り上がることがあります。

これを防ぐには、最初からフローリングの繋ぎ目に隙間を作らなくてはいけません。どの程度隙間を作るかはメーカーがそれぞれ指定しています。それが守られていないケースも散見され、そのためフローリングのトラブルが起こっています。下枠を入れることで、このようなトラブルを減らすことができるのです。その反面、下枠なしの場合は床がスッキリ見えます。これを好む人も多くいるのも事実です。

フローリングの方向を変えるとき

フローリングの向きを変える際には、下枠は必ず必要になります。フローリングの縦横がぶつかる場合、そこを下枠で仕切るのです。例えば以下のような間取りの場合です。

このようにフローリングの向きが縦横で混在している場合は、下枠で区切ることでフローリングを綺麗に貼ることができます。このような場合、下枠を入れないと廊下のフローリングも横向きに貼ることになります。しかし一般的にフローリングは長手方向に貼るのが美しいと考えられているので、この廊下にフローリングを横向きに貼ることはほとんどありません。

下枠は嫌われるのか

しかし見た目から、この下枠を嫌う人もいます。ネットを見ていると、以下のような記事を見つけました。

ドア枠下の段差について

この方は新築中の家の床に下枠があることが気に入らないらしく、自分で削ろうかとまで書いています。見た目の他に段差がつくことを嫌っているようですが、この質問の補足にあるように、フローリングの割り付けの問題から下枠をつけることもありますが、先に書いたようにフローリングの向きの問題もあるように感じました。さらに無垢フローリングを貼っているので、湿度による収縮が大きいという問題もあります。無垢フローリングを貼る場合は、下枠をつけた方が無難だと思います。無垢フローリングについては、以下の記事にも書いています。

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まとめ

下枠は床を見切る効果があるため、リフォームなどでフローリングを貼る際には、下枠を入れるか入れないかを十分に検討する必要があります。またドアの枠が左右と上だけでなく下にも入るので、枠の強化にもつながります。そのためオーダーメイドのドアによっては、下枠を入れないという選択肢がない場合もあります。見た目にも大きく影響する部分なので、業者と十分な打ち合わせを行ってください。

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