海外マンションへの投資 /マレーシア編

知り合いがマレーシアで、建設工事に関わる仕事をしています。現地の建設会社に日本の業者を斡旋したり、技術提携の話をまとめたりするのがメインの仕事なのだそうですが、その知り合いTさんから聞いた話です。マレーシアへの不動産投資は増えていますが、中にはとんでもない投資話が含まれているようです。

なぜマレーシアなのか

なぜ日本人がマレーシアにマンションを買うのでしょうか。マレーシアにはアジア有数のリゾート地があり、21世紀に入ってから経済成長が続いています。そのため不動産開発が活発で、多くのマンションが建設されています。日本より安価にマンションを購入することが可能なので今後の値上がりも期待できますし、賃貸収入を得ることもできます。また観光地としても人気が高まっているため、投資ではなく自分が利用するセカンドハウスとしてマレーシアのマンションを買う日本人も増えているようです。

同じような理由でフィリピンのマンション投資が人気ですが、マレーシアだとフィリピンよりさらに安くマンション購入が可能なため、日本で注目を集めました。

見知らぬ日本語看板

その日、Tさんは自分が担当する工事現場に行きました。すると現場の敷地に日本語の建設看板のようなものが設置されていたそうです。聞いたこともない日本企業の名前が並び、建築主や施工会社が日本企業として書かれています。しかしその現場はマレーシアの業者がマレーシアの業者に依頼して建設している建物で、日本企業は関係ありません。

Tさんが建設現場の人に聞くと、日本人が看板を立てさせてくれというので立てさせたそうです。3日間立てて置くだけで良いとのことで、どうも現場監督はお金をもらっているようです。現場とは無関係の看板が設置されるのは奇妙ですが、Tさんはとりあえず様子を見ることにしました。ここの建築主が日本企業からお金をもらっていて、合意のうえで設置している場合もあります。怪しい看板ではありますが、Tさんの立場でどうこうできるものでもないのです。

日本人ツアー客がやってくる

しばらくすると、日本人がぞろぞろと建設現場の前にやってきて見学しはじめました。建設現場と言っても建物はまだ立っておらず、土地の測量などを始めたばかりです。日本人が日本人を案内し、あれこれ説明しているのですが、どうも自分たちがマンションを建てていると話していたようでした。しかしそこはマンションの工事現場ではなく、日本企業の土地でもありません。事実と異なる説明をしているのですが、やってきた多くの日本人は熱心に説明に聞き入っていたそうです。

私はTさんに「嘘の説明を黙って見てたのか?」と尋ねると、あまりの怪しさに暴力団関係者がいるかもしれないと思い、下手に声を掛けたりするのは危険だと思ったそうです。マレーシアで仕事をしていると、思わぬところで裏社会の人が登場することがあり、余計なことには首を突っ込まないことが自分の安全を守る術だと行っていました。Tさんは何をしているのか検討がつきませんでしたが、怪しげな商売であることは感じていました。

何をやっていたのか?

何か怪しげなことに巻き込まれないかと不安になったTさんは、マレーシアの知人に質問して回ったそうです。すると日本人が行っている不動産詐欺ではないか?という話になりました。何人かは日本人が似たようなことをやっているのを何度か見たことがあり、それは不動産詐欺だと断定したそうです。ありもしない建物を売りつけるために、全く関係ない建設現場をマンションの建設予定地のように見せることは、決して珍しくないそうです。

海外不動産投資は利益率が高いと、日本では投資セミナーがあちこちで開かれていますが、この中には詐欺も含まれています。日本でセミナーを開いて現地を案内し、建設中の建物を見せて契約をとるのです。もちろん、建設中のマンションは他所の物件ですからお金を払ってもマンションが手に入ることはありません。お金を受け取った業者は姿を消してしまい、被害者は泣き寝入りになるのです。

もちろんこれが全てではないだろうが

こんな悪徳業者ばかりではないと思いますが、この手の詐欺があることも気にしておくべきだと思います。そもそも住んだこともない土地に不動産を買うのですから、リスクが高いことは承知しておくべきだと思います。以前にも書きましたが、すぐに見に行ける所でもないのに不動産を買うのは危険です。ましてや事情がわからない海外に不動産を買うというのは、高いリスクが伴います。何かあった時に、現地の人と電話でやり取りすらできないで海外に不動産を持つのは、これらのリスクを検討するべきだと思います。

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