私が戸建てに住んでいる理由

マンションの専門家だと自称している私ですが、戸建てに住んでいます。人のマンションのことはあれこれ言うのに、なんで自分は戸建てに住んでいるんだと言われることもあるので、ここで私が戸建てを選んだ理由を書いてみたいと思います。理由の9割は、上司の姿を見ていたからです。

戸建を買った頃の私の状況

当時はマンション デベロッパー に勤務していて、品質管理室に在籍していました。毎日、マンションの設計技術、施工基準を検証し、新商品や新技術についてあれこれ検討を繰り返し、クレームなどでトラブルになっている案件の対策チームにも加わることがよくありました。

既に結婚していて、子供は2歳だったと思います。社宅のマンションをそろそろ出て行かなくてはならないので、新居を探すことにしました。結婚当初は「関東に大地震がくるから、地震の後にマンションを買おう」なんて話を夫婦でしていましたが、なかなか関東に地震も来ませんでした。

上司の多くは自社マンション

社内割引があるわけではないですが、自社マンションに住んでいる人は多くいました。営業系、建築系に関わらず、自社マンションを買うというのは、ある意味当然だと思います。ただ不動産は場所が重要なので、良い場所に買える物件が出れば、私も自社のマンションを買うのだと思っていました。

上司達の嘆き

ある上司は他社マンションにすれば良かったと嘆いていました。自社マンションに入居してから間もなく、どこからか「建築部の課長さんが住んでる」とマンション内で話題になり、理事に強く推薦されて理事会に入りました。するとある部屋で不具合が見つかり、クレームに発展してしまいます。そうなると御近所さんと自分の会社の間で板挟みになり、住人からは「売主にそちらから言ってください」、会社に行くと「そっちから住人に上手く説明できないか」と言われるようになったのです。

また別の上司は、やはりマンション内で建築部の偉い人が住んでいると話題になり、何かトラブルがあると直接相談に来る人が増えてしまいました。相談を受けるのは自宅にいることが多い奥様で、「私は管理人じゃない」といつも愚痴っていたそうです。ご家族の負担が増えてしまい、悩みの種になっていました。

他社マンションを買った人

実家が近いということで、他社マンションを買った人もいます。しかしデベロッパーの建築部に勤務していると分かると、理事に推薦されました。理事として1年間を務めたのですが、理事の退任後にも理事会に何度も呼ばれて「こういう場合、御社だったらどうするんですか?」などの質問を受けたそうです。

仕事が忙しくなり、家にいない日が増えるようになると、いろいろな人が奥様に「この件、ご主人にきいてもらえないかしら?」と相談を持ちかけるようになり、こちらでもご家族の負担が増えたそうです。私も品質管理室と建築部を行ったり来たりしていたので、同じような状況になるのではないかと思いました。

子供の件も考えた

当時の社宅はマンションですが1階でした。2歳の子供は全力で走り回っていましたが、1階なので下に音が響くことなど気にしていませんでした。しかし2階より上の階に引っ越せば、今のようにドタドタと走らせるわけにはいかず、注意が必要になると思いました。

総合的に判断して戸建てに

その当時、妻は私の帰りがいつも遅いことに不満を持っていました。そして私がいない間に、まるで管理会社の窓口のようになってしまうと、ストレスは甚大になるだろうと思いました。もちろんマンションを買った建築部の人全員がそういう目にあっているわけではありませんが、いつも一緒の上司の家庭が悩んでいるのですから無視はできませんでした。

それに加えて子供のこともありました。まだ1人ですが、もう1人生まれるとも限りませんし、傍若無人に走り回る子供のことは無視できません。そして上下階の音のトラブルは、嫌というほど会社で経験しています。そんなことを考えている時に、たまたま安くなった建売の戸建ての話を頂きました。これは巡り合わせだと思い、今の戸建てに決めました。

マンションがダメというわけではない

このように私はマンションがダメだとは思ってなく、当初はマンションを買うつもりでした。しかし直属の上司が悩んでいて、しかもその内容が家族の負担に関することだったので、当時の立場としては戸建ての方がベターだと考えたのです。

戸建てに住んで良かったのは、マンションと戸建ての比較ができることです。そういった視点からも情報を発信していきたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です