管理がダメだと思ったマンションランキングベスト5

以前、「マンション建築時にビックリしたことベスト5」として、建設中にビックリした出来事を書きました。今回はさまざまなマンションにお邪魔する中で、管理がダメだと思ったマンションランキングベスト5 を書いてみたいと思います。マンションを見れば、そのマンションの管理状態がわかることがありますが、その中でも特に驚いたものを書いてみたいと思います。

5位 掲示板の人種差別

マンションを訪れた際に、共用部にある掲示板をよく見るようにしています。掲示板が全く使われていないマンション、イベントが毎月のように貼られているマンションなどさまざまです。そして都内のあるマンションの掲示板を見たところ、A4の紙に次のようなことが書かれていました。

「○月○日、夜間のエレベーターに外国人が乗ってきて不安だという声が多数ありました。今後は外国人の方の宿泊はご遠慮ください」

これだけでもかなりのインパクトですが、全文を読んでいくと特定の国籍と人種に対して出入りを禁止することが強く書かれています。過去にその国籍の人や人種の人が騒動を起こしたようですが、それでも人種差別に該当する可能性が高い張り紙を堂々としていて、それを誰も注意しなかったところに管理状態の危うさを感じました。法務省がわざわざリーフレットを配って人種差別に注意喚起していますが、この管理組合や管理会社には届いていなかったようです。人権意識の問題もありますが、これを掲示する際に理事会も管理会社も問題があると考えなかったことに驚きました。

4位 ゴミ置き場にいた人

最近のマンションのゴミ置き場は施錠されていて、玄関の鍵を使わないと開けられなくなっていることがほとんどです。鍵がない場合は、オートロック内にゴミ置き場があり、外部の人が勝手にゴミを捨てられなくなっています。しかし古いマンションでは、外部にあって鍵もない場合があり、管理もあまりきちんと行われていないことがよくあります。

知人のマンションでは夜中にゴミを捨てにいくと、ゴミ置き場の中で浮浪者が寝ていたそうです。怖くなった女性が管理会社に電話すると「対応します」とだけ言われて、何も対応してくれないそうです。理事会も無関心で、いつのまにかゴミ置き場の中を寝ぐらのようにされてしまいましたが、その後も何もせずにそのままだそうです。浮浪者が自由に使えるゴミ置き場というのは放火などの危険性もあり、放置している管理体制は驚きです。

3位 理事会に酔っ払いがいる

日曜日の朝から理事会があると、二日酔いの理事がいることがたまにあります。土曜の夜に飲みすぎてしまう人は、少なからずいるでしょう。しかしここに書く事例では土曜日の18:00からの理事会に、顔を真っ赤にして酔っ払った状態でやって来ました。明らかに直前まで飲んでいて、呂律が怪しい状態です。なぜ酒を中断してまで理事会にやって来たのかというと、管理会社がミスをしてしまったので叱責するためにやってきたのです。

酔った勢いでやってきた理事は管理会社のフロントに罵声を浴びせ、脅迫ととれることを言い続けていました。何人かの理事は酔った理事に帰るように言っていましたが、別の何人かの理事は便乗して罵倒し始めて怒号が飛び交う理事会になっていました。

酔って管理会社を恫喝する理事がいる理事会がまともに機能するはずもなく、この管理組合は問題が山積していました。しかし話し合いができない人達が問題を解決できるはずもなく、やがて管理会社が撤退を決めています。他の管理会社にリプレイスしましたが、その後もあまり良い話は聞こえてきません。理事会としては問題外の組合で、今後も問題が続くような気がします。

2位 エレベーター内に衝撃の貼り紙

エレベーター内に落書きをされたり、カゴ内で壁を蹴ったりして傷が入るなどのトラブルは、多くのマンションで起こっています。そのため貼り紙をしたり防犯カメラを設置することがあります。貼り紙にもさまざまなバリエーションがあり「落書き禁止」「傷つけたりしないでください」「汚さずキレイに使いましょう」など、マンションごとにさまざまな問題が起こっていることがわかります。しかし都内の某マンションの貼り紙は強烈でした。

「エレベーター内でおしっこをしないでください」「エレベーター内で寝ないでください」「嘔吐した人は自分で清掃してください」と、3枚の貼り紙があったのです。築5年も経たないマンションで、まだまだキレイな建物なので驚きました。私はおしっこはペットのことだと思っていたのですが、防犯カメラに男が用を足しているのが写っていたそうです。解像度が悪くて顔がハッキリしなかったので、防犯カメラを高性能なものに変えるか検討していると言っていました。21世紀の都内のマンションで、エレベーターで用を足したり嘔吐したり、酔って眠る人がいるというのは心底驚きました。

1位 複数の理事が逮捕

途中から理事会に出席しない理事が出てくることは、よくあります。仕事が忙しくなったり、理事会内で人間関係が悪くなったり、単に面倒になったという場合もあります。出席しなくなった理事をどのようにするかは、どのマンションでも悩みの種になります。しかし理事の2名が逮捕されたというケースがありました。

そもそも決して出席率が高いとは言えない理事でしたが、1人の理事からは「仕事が忙しくなるので、今後は出席できなくなるかもしれない」、もう1人の理事は「親の介護のために引っ越すかもしれない」と言う話があり、急に出席が途絶えました。5人の理事のうち2人が全く来ないのは痛手なので、せめて家族の誰かに出席してもらえないかと部屋を訪ねると、2件とも居留守を使われてしまいました。

その後、この2人と付き合いのある住人が理事長に、2人が詐欺で逮捕されたと教えてくれました。詳細はわかりませんが、理事会を通じて意気投合した2人が共謀して詐欺を働いたようです。この理事会はどうなっているのか?と言われても仕方ない事態で、家族が居留守を使っていたのも納得です。

まとめ

驚いた例はまだまだありますが、特に驚いたものを5つ挙げました。1位の理事の逮捕というのは滅多にありませんが、大勢の人が住むマンションではこのようなことも起こりえます。マンションの管理は住民の姿が反映されるので、このようなマンションを買いたいと言う人がいたら、私はおすすめはしません。このような状態のマンションは、そのままでは今後管理に重大な問題を起こす可能性があります。中古マンションを購入する際にも注意したいですね。

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