エレベーターに閉じ込められた時に大事な5つのポイント

マンションに限らず、今は多くの建物にはエレベーターがあります。エレベーターと閉じこめの問題は切り離せませんし、誰でも閉じ込められる可能性があります。2019年の9月には、ローマ法王がバチカンのエレベーターで閉じ込められました。ローマ法王でさえ閉じ込められるのですから、我々の身にもいつだって起こる可能性があります。そこでエレベーターに閉じ込められた時に、どうすれば良いか5つのポイントをまとめてみました。

なぜ閉じこめは起こるのか?

日本のエレベーターの安全基準はとても厳しく、各種センサーがあちこちに取り付けられています。例えばエレベーターが動いている時に地震が発生すると、地震計が反応して最寄り階に停止し、扉を開いて避難を促します。しかしその際にドアになにかがぶつかっているとセンサーが反応し、ドアを開けずに乗っている人を閉じ込めてしまうのです。

※エレベーターに乗るローマ法王

その他にも速度センサーが、本来より速い速度でエレベーターが動くと危険を察知してエレベーターを止めます。この場合もエレベーターを動かすのは危険ですから、カゴのなかの人を閉じ込めてしまいます。この場合は、エレベーターメンテナンス会社の保守員が到着するのを待たなくてはなりません。

閉じ込めは安全を守るため

上記のように、エレベーターが人を閉じ込めてしまうのは、安全確保のためです。扉を開けて外に出ることで中にいる人がケガをするかもしれない、エレベーターを動かすことでさらなるトラブルを誘発するかもしれない場合、かならずメンテナンス会社の係員が安全を確認してから外に連れ出すようになっているのです。

そのため閉じ込められても慌てる必要は全くありません。以下の手順で行動するようにしてください。

①階数ボタンを全て押す

エレベーターが止まったら、最初に行うべきは各階ボタンを全て押すことです。1階から最上階まで押すことで、どこかに止まって扉が開く可能性があります。

非常ボタンで連絡をとる

エレベーターが全く動かない場合は、非常ボタンを押しましょう。エレベーターの非常ボタンは、エレベーターのメンテナンス会社に繋がっています。スピーカーからオペレーターの声が聞こえてくるので、落ち着いて状況を説明しましょう。マンション以外のデパートやオフィスビルでは建物の管理事務室に繋がることもあります。その場合も同じく落ち着いて状況を説明しましょう。その後はメンテナンス会社の係員が救助に来てくれるので、それまでじっと待ちましょう。だいたい20分もすれば来てくれると思います。

この時にエレベーターが停電することもあります。一時的に真っ暗になっても非常用のライトがつくので落ち着いてください。停電になったからといって、新たなトラブルが発生するわけではありません。それから非常ボタンは押し続けるように注意書きがあることがほとんどです。1回ポンと押すだけでなく、しばらく押し続けてください。

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エレベーターが落下することはない

よく誤解されていますが、日本のエレベーターはカゴを吊っているメインのロープが切れても落下することはありません。2011年7月に東京地下鉄平和台駅に設置されている三菱エレベーター製のエレベーターのメインロープ3本が切れて落下したと報じられました。メインロープ3本が切れるのは滅多にない重大事故ですが、50cm以上落ちたところで安全装置が働いて止まっています。

※日本エレベーター協会webサイトより

そもそもエレベーターは紀元前のギリシャにもありましたが、ロープが切れたら真っ逆さまに落ちる怖さがあるので普及していませんでした。そんなエレベーターが急速に普及するのは、1853年のニューヨーク万博で、エリシャ・オーチスという人物がロープが切れても落下しないエレベーターを発表したからです。その後、エリシャ・オーチスはオーチス・エレベータ・カンパニーを設立して、エレベーターを普及させました。ロープが切れてもエレベーターが墜落しないから、エレベーターは全世界で普及したのです。

無理にカゴから出るのは危険

カゴの中にいる人の安全性を考えて閉じ込めているのですから、無理にカゴから出ようとするのは危険な行為です。扉を力任せに開けようとしたりすると、センサーが働いてさらに閉じ込めようとしてしまいます。また無理に脱出しようとする行為は、エレベーターを壊すことに繋がる場合もあります。

またこれらの行為はメンテナンス会社の係員が救出に来た際に、故障箇所を増やしてしまい、かえって時間がかかることにつながりかねません。そのままカゴの中でメンテナンス会社の到着を待ちましょう。

三角コーナーがあれば開けてみる

エレベーターのカゴの隅に、三角形のイスが置いてあることがあります。これは防災用品を備蓄したエレベーターチェアの場合があるので、座る部分を外して中を見てみましょう。備蓄品は物件によりさまざまですが、飲料水や食料、冷却剤やランタンなどが含まれています。またこのイスはトイレになるので、我慢できなくなれば用を足すことも可能です。

イスがない場合でも三角コーナーのようなものが設置してあれば、この中に非常用備蓄品が入っています。エレベーターチェアと同じく飲料水などやランタン、トイレなどがありますので、もしもの際は中を開けてみてください。防犯カメラで簡易トイレを使うのは気が引けるかもしれませんが、大抵の場合は身を隠すためのシートが一緒に入っています。どうしても我慢できなくなれば使用するのもありだと思います。

まとめ

エレベーターに閉じ込められた際のポイントを紹介しました。閉じ込められたら階数ボタンを全て押して、扉が開かなかったら非常ボタンを押して救助が来るのを待ちましょう。無理に脱出するのは危険なので、絶対にしないでください。

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